1.闇の時代の到来

むかしむかしのお話です。

人々は、戦争ばかりしていました。

たくさんの人々の血が流れ、

たくさんの魂が黒くにごりました。

そして世界を守っていた光が弱まりました。

逆に力をつけたのは闇です。

ある時、遂に世界の監督者が

闇の神に代わってしまいました。

闇の神は地上を黒く厚い雲で覆い隠しました。

太陽の光はなくなり、

暗く、寒い日がやってきました。

闇の力で大洪水や地震で

ひとびとをおそわせました。

そうしておいて闇の神は

たくさんのしもべたちを野に放ちました。

しもべたちは透明で、

毎晩人々や動物の体の一部を食べたり、

血を飲みました。

人々や動物、植物などが次々と居なくなりました。

2.最後の街イドゥン

緑生い茂るハイオリア地方のイドゥンには

人々の生き残りがいました。

イドゥンはなせが、闇が入れない土地でした。

でもイドゥンの人々は

戦いに疲れ果てていました。

食料も底を付きかけている上に、

これまで魔物を寄せつけなかった

街の周囲の壁も壊れはじめ

恐怖で夜も眠ることができないのです。

たぶんもう何日か夜が来たら、

イドゥンも闇のものになったでしょう。

そこにふらりと

アクシオンとその一族がやってきました。

イドゥンの人々は驚きました。

闇の時代になってから旅人が

イドゥンにやってきたのは初めてでした。

なぜ旅ができたのでしょうか。

 

その夜、アクシオンはイドゥンの入り口の

壊れた門に小石を幾つか置きました。

門が壊れてからというもの

しもべたちはそこからイドゥンに

入ってくるのです。

しかしその小石のせいで、その夜

しもべたちは門から入ってこれませんでした。

つまり彼らはイドゥンの門と同じような

魔法の力を操る事ができたのです。

3.アクシオンの奇跡

これ以降しもべたちがイドゥンの人々を

悩ませることは無くなりました。

闇の王はそれを見て

恐れをなしたのでしょうか。

人々が本当に自分達の行いに

反省したからでしょうか。

少しずつ暗い雲の隙間から

暖かい光が差し込むようになったのです。

植物が育つようになり、

動物達も少しずつ数が増え始めました。

しもべたちはだんだん居なくなり、

夜も安全になりました。

女は子を産み、イドゥンの街は

人々であふれるようになりました。

 

そのうち人々はアクシオンを王として

国をつくろうとしました。

でも無欲だったアクシオンは

王になるのを拒みました。

また大陸の北は暗黒の大地がづつき、

まだ闇の支配が続いていました。

そして、アクシオンとその一族は

北へ旅立ちました。

4.新たな時代

人々はアクシオンに救われた事を

感謝しました。

またアクシオンから誠実さ、無欲さ、

他人のために尽くすことを学びました。

こうして新しい時代がやってきました。

 

その後、アクシオンとその一族は

大陸のあちこちに散らばって街を作りました。

 

オルドヴィス、トリアス、ジュラは

カンブリアの一族でした。

 

何世代かのちアクシオン一族の子孫だった

カレドニアは人々のために国をつくりました。

ミッドガルド王国の礎となった

カレドニア王国発展の歴史がはじまるのです。

 

こうして再び光が世界の監督者になりました。

忘れてならないのは

闇の王は滅びたのではなく

今は横に隠れているだけなのです。

 

 「世界観」に戻る